寒さ厳しい冬に花が咲いて初夏に実る…ある意味変わった植物の枇杷。実や葉の形が琵琶法師でも有名な楽器の『琵琶』に似ていたことから名前がつくなど、なかなか話題豊富な植物です。『庭に植えると病人が出る』という不吉な言い伝えを持っているのもこのビワです。うーーー、ナンテコトダ!
これは迷信です。でもなぜこんなことを言われるようになったかというと、①日当たりが悪くなる説 ②薬効がスゴ過ぎた説…と2つあるそうです。
①ビワは常緑樹で、葉は大きく重なるため、庭に植えると日陰をつくり、家の中が暗くなる。家の日当たりが悪くなり、風通しも悪くなると湿気が溜まって体調を崩しやすくなるから。
②ビワの葉は昔から無憂扇(=病気の憂いをなくす扇)と呼ばれて、漢方や民間療法の世界で重宝されてきた万能薬だったので、薬草を求めて病人が集まってきたから。
…というわけです。だから決してビワが悪いわけではありません。迷信です!地に植え、ビワの思うがままに放置すれば10mくらいの巨木になるので、日当たりも悪くなるとは思いますが、可愛く育てればとても役立つ植物です。むしろ、ビワの葉茶など健康に良く、存在感のある観葉植物にもなります。
『桃栗三年柿八年、枇杷は九年で成りかねる』というので、実が成るまで楽しみに待つのも良いのですが、私としては万能薬としての薬効満載なのですから、観葉植物として愛でながら、時々はお茶としてビワを利用したいところです。
【お茶で飲む:ノンカフェインで、利尿作用あり。むくみ解消。胃腸の調子を整える。咳や痰を鎮める。アレルギー症状の緩和。(含有成分/タンニン、サポニン、ビタミンB17、クエン酸、リンゴ酸)】
お茶の作り方:葉を収穫(緑色が濃く厚みもあり、見た目ゴツゴツゴワゴワした葉で、裏に細かい毛がいっぱいの古い葉を選ぶ。冬に採るのがおすすめ。毛がチクチクするので、使い捨て手袋をした方がよい) →水に浸ける(細かい毛がしっとりして、洗いやすくなる) →葉を洗う(ボールに水をいれるか弱流水で、葉の両面を洗う。特に、葉の裏側は、たわしや使い古しの歯ブラシなどで、ゴシゴシガシガシこすり、毛を落とす。こすったら、最後に流水で流し、ツルツルになったか確認する。) →水気をとる(キッチンペーパーやタオルなどで水気をとる) →葉を小さくカットする(キッチンバサミで5㎜~1㎝幅くらいの細切りか、2㎝四方くらいの角切りにする。) →天日干し(ネットやザルに広げて乾燥させる。風通しの良い日陰か半日陰で3日~1週間ほど干し、手で触ってパキッとするくらいに乾燥していればOK) →焙煎する(フライパンに、干して乾燥させた葉をいれてとろ火で加熱。焦がさないようにかき混ぜながら、葉がうっすら茶色っぽくなったら、火を止めて冷ます) =完成! 煮だしても、急須で蒸らしても良し。
【風呂に入れる:温浴効果があり湯冷めしにくい。あせも、湿疹などの皮膚トラブルをやわらげる】
ビワの葉湯のやり方:葉を収穫(お茶作り同様、古い葉を選ぶ。若い葉は灰汁が強く避ける方が良い) →水に浸ける(お茶作り参照) →葉を洗う(お茶作り参照) →水気をとる(お茶作り参照) →刻んで袋に入れる(2~3㎝幅くらいにハサミでカットして、出しパックやお茶パック、ストッキングやゴミネットなどの袋にいれる) =完成!お風呂にお湯をはる段階から袋ごと投入。入浴中に湯舟で袋を優しくもんで、ビワの葉成分をお湯に広げてください♪もう一手間かけて、煮汁と葉の入った袋を湯舟にいれるのもアリです。(→焙煎まで済んだ葉を袋ごと1ℓくらいの水に入れて沸騰させ、沸騰したら弱火にして10分くらい加熱) お茶作りと葉の水気をとるまで行程が一緒なので、両方作るつもりで収穫すると良いと思います。
あとは、【温灸:ビワの葉にもぐさをのせ焚く。ツボを温めることで冷えの改善や、肩こり腰痛の緩和などに効果あり】・【ビワの葉エキス:洗って乾燥させたビワの葉を焼酎に数カ月つけこんだもの。うすめてうがいに利用したり、虫刺されなどに塗って、かゆみを抑える効果あり】などの利用法もあるようです。
温灸とビワの葉エキスは、医学よりな利用方法なので、試してみる方は、よく調べて、自分で納得してからやってみてくださいね~。私は、お茶とお風呂、観賞用で楽しみたいと思っています。効果があるとしても、お灸はよくわからず自信がないので…笑

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